二ヶ月後の答え合わせ――あかりと、映画に行けなかった理由

映画館の空席とスマートフォンに「二ヶ月後の答え合わせ」と書かれたアイキャッチ画像

※この記事は実体験をもとに構成しています。登場人物のプライバシーに配慮し、氏名・属性・会話内容などの一部を変更しています。

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目次

「ガッツリ」すぎたプラン

「あかりちゃん、映画の時間分かったよ」

最初の顔合わせで、私は「あかり」という女性に強く惹かれていた。

夜間保育の仕事をしているという彼女は、平日の昼間という限られた時間で、この「異世界」を泳いでいた。

彼女は、どこか危うい影をまとっていた。

本人の話では、元交際相手をめぐる法的な問題を抱えているという。

私に対しても、

「もし既婚者なら、慰謝料問題は勘弁してね」

と、現実的な防衛線を張るような女性だった。

けれど、共通の趣味であるアメコミ映画の話になると、表情は一変した。

配信サービスを網羅し、新作も旧作も追いかけている彼女の熱量は、年齢差や立場を一瞬で飛び越えてくる。

その無邪気さに、私は完全に気を良くしていた。

私は気合が入っていた。

大型ショッピングモールでランチをして、映画を観て、その後の甘い時間まで。

自分なりに「ちゃんとした大人のデート」を組み立てたつもりだった。

だが、彼女の反応はどこか重かった。

「かなりガッツリだね(笑)」

その一言を、私は軽く受け流してしまった。

この時点で、すでにズレは始まっていたのに。

彼女は、このアプリですでに二十人ほどと会っており、酸いも甘いも噛み分けてきた「ベテラン」でもあった。

三年ものレスを経験し、

「エロはガツガツ来てほしい」

という強い欲求を抱えながらも、同時に「一時の遊び」で消費されることへの拒否感を、誰よりも強く持っていた。

その両立しない感情を、私はまだ理解できていなかった。


コンビニの横で消えた一時間

二月下旬、約束の午後。

指定したホテルの隣にあるコンビニの前で、私は彼女を待っていた。

「到着しました」

そう送ったメッセージに、既読はつかない。

十四時。

約束の時間が、一分、また一分と過ぎていく。

結局、彼女は現れなかった。

「もう行くね。連絡くれたらうれしいです。じゃあね」

怒りよりも、胸に広がったのは深い落胆だった。

一番いいと思っていた相手に、最後の大事な局面で放り出された感覚。

夜間保育の激務で疲れていたのか。

法的な問題で、それどころではなかったのか。

理由は分からないまま、私は彼女のトーク画面を心の奥底に封印した。


忘れた頃に届いた「生存確認」

季節が変わり、四月の夜。

私のスマートフォンが、一通の通知を告げた。

「ねえ」

画面に現れたのは、あの日、私を置き去りにしたあかりの名前だった。

「ブロックしてなかったんだ。ごめんね」

そこには、はっきりとした謝罪よりも、「まだつながっているか」を確かめるような、甘えと図々しさが混じっていた。

私はすでに、アプリでの苦闘の末に「定期」と呼べる穏やかな相手を見つけ、前を向いていた。

だからこそ、感情を荒らげることもなく、静かに返すことができた。

「もう今は怒ってないよ。元気にしているならよかった」

一度は終わったはずの物語。

だが、そこから意外な「答え合わせ」が始まった。


「身体だけの関係」への抵抗

五月。

彼女から届いたのは、あの日のドタキャンの真相だった。

「私、あのとき楽しかったから。だからこそ、身体だけの関係で終わるのはなーって。それなら何もしないまま終わっとこって思ってた(笑)」

その言葉を読んだとき、時間が逆流するような感覚があった。

三年間のレスによる飢え。

ガツガツ来てほしいという本能。

その一方で、「便利に使われる側」になることへの、拭いきれない恐怖。

何人もの人と会ってきた彼女が、それでも最後に守ろうとしていたもの。

それは、

「好きだと思える相手に、軽く扱われたくない」

という感覚だったのだと、私はあとになって、ようやく理解した。

私には、彼女が私との時間を「ただの解消」にしたくなかったように思えた。

だからこそ、ドタキャンという極端な選択によって、自分の中に芽生えかけた感情ごと断ち切ろうとしたのかもしれない。


二ヶ月越しの結論

「今の人と関係が終わったら、連絡してみて!」

最後に彼女が残したその一言には、かつての「絶望」が、妙に明るい「可能性」へと変換された余韻が漂っていた。

マッチングアプリ。

そこは、言葉が少し足りないだけで、簡単に縁がちぎれる場所だ。

けれど、ボタンを掛け違えただけなら、数ヶ月の時を経て、まったく別の意味が立ち上がることもある。

私は、

「そのときは連絡するよ」

と、曖昧で、けれど嘘ではない約束を残して、彼女との長い「答え合わせ」を終えた。


この体験で利用したアプリ

「あかり」と知り合ったのは、paters(ペイターズ)だった。

最初の顔合わせでは実際に会えたものの、二度目に予定していた映画デートは実現しなかった。

それでも、二ヶ月後にドタキャンの理由を聞けたことで、当時は分からなかった彼女の気持ちを少しだけ理解できた。

patersでは、このほかにも何人もの女性と実際に会っている。

料金や利用して感じた良かった点、注意点については、以下の記事で詳しく紹介している。

▶ patersを40代男性が使った正直な感想

ほかのサービスとの違いを知りたい人は、5社を実際に利用した比較記事も参考にしてほしい。

▶ 40代男性が使ったマッチングアプリ5社比較

料金プランや現在の利用条件は、公式サイトで確認できます。

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この記事を書いた人

「余白の恋」著者。
40代でマッチングアプリという未知の世界へ。実体験をもとに、大人の恋愛と出会い、そして自分を整えることについて綴っています。焦らず、執着せず、それでも少しだけ心が動く。そんな恋の余白を記録します。

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