SILKで知り合った女性にPayPayで2,000円を送った結果――「あとで1万5千円送る」を信じた実体験

先に2,000円送って それ、詐欺です

※この記事は実体験をもとに構成しています。登場人物のプライバシーに配慮し、表示名・画像などの一部を変更または非公開にしています。特定のサービス全体や、すべての利用者を問題視するものではありません。

マッチングアプリで知り合った相手から、

「最初に2,000円送ってくれたら、確認後に1万5千円送る」

と言われた。

怪しい話だと思う人が大半だろう。

しかし、実際に相手とメッセージを交わしていると、

「2,000円なら大きな損ではない」

「本当に1万5千円が返ってくるかもしれない」

という気持ちが生まれてしまう。

私はSILK(シルク)で知り合った女性を名乗る相手に、PayPayで2,000円を送った。

相手はすぐに受け取った。

ところが、約束されていた1万5千円は送られてこなかった。

結論から言えば、私はこのやり取りを、少額を先に送らせる詐欺だったと判断している。

この記事では、実際の流れと、送金前に気づくべきだった危険信号を紹介する。


目次

SILKで知り合った「まゆ」

相手とは、年上女性と年下男性の出会いを掲げるマッチングアプリ「SILK」で知り合った。

アプリ上では「まゆ」と名乗っていた。

その後、PayPayへ場所を移してメッセージを始めた。

私が、

「SILKのタクです。よろしくお願いします」

と送ると、相手からはすぐに返信があった。

会話は穏やかだった。

絵文字も多く、文章だけを読めば、警戒心を抱かせるような雰囲気ではない。

しかし、やり取りが始まって間もなく、相手はお金の話を切り出した。


「最初に2,000円送ってください」

相手が提示した条件は、次のようなものだった。

「1万5千円は、まず最初に2,000円を送ってもらってからになります」

相手のプロフィールにも条件を書いているという。

私は、

「わかりました。今から2,000円送りますね」

と返した。

そして、その場でPayPay残高2,000円を送った。

画面には、

「友だちが受け取りました」

と表示された。

送金は完了した。

相手からも、

「確認がとれましたので、私からも送ります」

というメッセージが届いた。

この言葉を読んだ時点では、本当に1万5千円が送られてくるのではないかと思っていた。


送られてきたのは、1万5千円ではなかった

私は相手から送金してもらうため、PayPayで2,000円の請求を送った。

しかし、画面に表示されたのは、

「友だちの支払い待ちです」

という状態だった。

相手から1万5千円が届くこともなかった。

最初に送った2,000円も返ってこなかった。

相手が言っていた、

「確認が取れたら私から送る」

という約束は実行されなかった。

結果として、私は2,000円を失った。

PayPayチャット画面-1
PayPayチャット画面・2
PayPayチャット画面3

なぜ送ってしまったのか

冷静に振り返れば、危険な要素はいくつもあった。

それでも送ってしまった最大の理由は、要求された金額が2,000円だったからだ。

2万円なら断っていたと思う。

5万円なら、すぐに詐欺を疑っただろう。

しかし2,000円なら、

「失敗しても勉強代で済む」

「もしかしたら本当に返ってくるかもしれない」

と考えてしまう。

詐欺を仕掛ける側にとっても、断られにくい金額だったのだと思う。

高額な利益を見せながら、最初に要求する金額は小さくする。

この金額差によって、相手の判断力を鈍らせる仕組みだった。


今思えば危険だったポイント

今回のやり取りには、送金を中止すべき危険信号があった。

会う前からお金の話が出た

まだ直接会っていない段階で、PayPayを使った金銭のやり取りを求められた。

通常の恋活や婚活であれば、関係を築く前に相手へ送金させる必要はない。

理由が何であっても、会ったことのない相手から先払いを求められた時点で止まるべきだった。

「先に送れば、より多く返す」と言われた

2,000円を送れば1万5千円が返ってくる。

これは、支払額より大きな利益を提示して、先にお金を出させる手口だった。

PayPayも、「残高を送れば倍にして返す」などと誘う詐欺について注意喚起している。

アプリとPayPayの表示名が一致していなかった

SILKでは「まゆ」と名乗っていた。

一方、PayPayに表示された名前は別のものだった。

ニックネームを使うこと自体は珍しくない。

しかし、金銭を送る相手の名前が一致しない場合は、本人確認ができていないということでもある。

送金を中止するには十分な違和感だった。

送金を急がせる流れだった

やり取りが始まってすぐに条件を説明され、そのまま送金へ進んだ。

時間を置いて考えたり、相手について調べたりする余裕がなかった。

判断を急がせる相手ほど、いったん会話を止める必要がある。


SILK自体が詐欺という意味ではない

今回問題だったのは、SILKで接触した特定の利用者とのやり取りだ。

この一件だけを根拠に、SILKそのものが詐欺を行っているとは断定できない。

SILKの公式案内では、本人確認、24時間監視、悪質利用者への対応などを掲げている。

また、金銭のやり取りを伴う出会いは禁止されている。

つまり、アプリで知り合った相手から送金を求められた時点で、正規の利用目的から外れた行動を疑うべきだった。

どのマッチングアプリにも、運営の意図とは別に、外部サービスへ誘導したり、お金を要求したりする利用者が入り込む可能性はある。

重要なのは、アプリ名だけで安全と判断しないことだ。


PayPayで送金してしまった後にしたこと

私は、やり取りと送金履歴のスクリーンショットを保存した。

保存したのは次の情報だ。

  • マッチングアプリ上のプロフィール
  • 相手とのメッセージ
  • PayPay上の表示名
  • 2,000円の送金履歴
  • 相手が1万5千円を送ると説明した文章
  • 返金請求が未払いであることが分かる画面

PayPayでは、過去90日以内の「送る・受け取る」を利用した取引について、アプリから詐欺の疑いがある取引として報告できる。

手順は以下のとおりだ。

  1. PayPayアプリの「送る」を開く
  2. 履歴から対象の相手を選ぶ
  3. 報告する取引を開く
  4. 「取引を報告する」を選ぶ
  5. 経緯を入力して報告する
  6. 必要に応じて相手をブロックする

ただし、自分の意思でPayPay残高を送った取引は、原則としてPayPayの補償対象外と案内されている。

報告すれば必ず返金されるわけではない。

それでも、相手の調査や新たな被害の防止につながる可能性があるため、記録を残して報告する意味はある。

被害について相談したい場合は、警察相談専用電話「#9110」や、消費者ホットライン「188」も利用できる。


「返金するから、もう一度送って」は信じない

一度送金したあと、相手から追加の支払いを要求される可能性もある。

たとえば、

  • 返金処理に手数料が必要
  • 本人確認のために追加送金が必要
  • 送金上限を解除する必要がある
  • 追加で払えば、まとめて返す
  • 操作を間違えたので再度送ってほしい

といった説明だ。

しかし、失ったお金を取り戻そうとして追加送金すれば、被害額が増えるだけかもしれない。

私は2,000円を失ったところで止まった。

返金される可能性を追いかけて、さらにお金を送らなかったことだけは正解だった。


2,000円だから被害が小さいとは限らない

今回失った金額は2,000円だった。

金額だけを見れば、大きな被害ではないかもしれない。

しかし、問題は金額ではない。

一度送金に応じた人は、

「もう少しなら払うかもしれない」

「返金を条件にすれば、追加で送るかもしれない」

と判断される可能性がある。

最初の2,000円は、相手がお金を出す人間かどうかを確認するための入口だったのかもしれない。

だからこそ、少額でも送らないことが重要だ。


マッチングアプリで送金を求められたら止まる

今回の経験から決めたルールは単純だ。

直接会ったことのない相手には、1円も送らない。

相手がどれほど魅力的でも、丁寧でも、優しくても、このルールは変えない。

特に、

「先に送れば、もっと多く返す」

「確認のために少額だけ必要」

「安全のための保証金」

「会ったときに返す」

という話が出たら、その時点でやり取りを止める。

2,000円なら大丈夫だと思った。

その油断を、相手は利用した。

マッチングアプリで本当に探すべきなのは、お金を増やしてくれるという相手ではない。

先にお金を送らなくても、普通に会話ができる相手だ。

私は2,000円を取り戻せなかった。

しかし、この経験を公開することで、同じ言葉を信じて送金する人を一人でも減らせるなら、完全な無駄にはならないと思っている。

マッチングアプリで知り合った相手からPayPay送金を求められたら、送る前に画面を閉じてほしい。

「少額だから大丈夫」という判断こそが、入口になる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「余白の恋」著者。
40代でマッチングアプリという未知の世界へ。実体験をもとに、大人の恋愛と出会い、そして自分を整えることについて綴っています。焦らず、執着せず、それでも少しだけ心が動く。そんな恋の余白を記録します。

目次