※この記事は実体験をもとに構成しています。登場人物のプライバシーに配慮し、氏名・属性・会話内容などの一部を変更しています。
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「時間が空いたら、すぐ呼んでください」
みゆと初めて会ったのは、週末の午後だった。
街中の静かなカフェに現れた彼女は、黒髪のショートカット。シンプルな服装が似合う、成人した大学3年生だった。
話し方は、見た目以上に落ち着いていた。
「2週間先の予定とか、あんまり立てられなくて……」
申し訳なさそうに言いながら、彼女は笑った。
未来の約束に縛られるより、そのときの気分を大切にするタイプなのだろう。
『進撃の巨人』について熱く語ったかと思えば、社会人に交じって続けているバレーボールの話では、凛とした表情を見せた。
「同世代の男の子より、大人の人と過ごすほうが合ってる気がします」
背伸びをした言葉ではなく、彼女なりの実感のように聞こえた。
別れ際、みゆは人懐っこく言った。
「時間が空いたら、すぐ呼んでください。タイミングが合えば飛んでいきますから」
これから面白い関係が始まる。
私は、そう思っていた。
20時、セブンイレブン前
数日後の平日の夜。
やり取りの流れで、その日のうちに再会することが決まった。
「20時にしましょう。どこで待ち合わせますか?」
彼女が指定したのは、夜になると人通りが増える繁華街だった。
私は少し早めに着くと伝え、角にあるセブンイレブンを待ち合わせ場所にした。
三月の夜風は、まだ冷たい。
コートの襟を立て、ポケットの中のスマートフォンを握りながら、約束の時間を待った。
19時52分。
「どう? 向かってる?」
返信はない。
ただ、画面には「既読」の文字がついていた。
19時56分。
「セブンには到着してます」
やはり返事はなかった。
目の前をタクシーが通り過ぎる。
大声で笑う若者たちが横を歩いていく。
街は騒がしいのに、私のスマートフォンだけが静まり返っていた。
既読だけが残った
20時。
約束の時間は、何の連絡もないまま過ぎた。
20時3分。
「今日は無理そう?」
この頃には、もう期待していなかった。
彼女はメッセージを読んでいる。
読んだうえで、返事をしないことを選んでいる。
その事実だけが、既読の数とともに積み重なっていった。
20時16分。
「そろそろ行くね」
最後の一文を送り、私はその場を離れた。
待っていたのは、わずか20分ほどだった。
しかしその夜の20分は、ずいぶん長く感じられた。
理由は、今も分からない
なぜ、みゆは現れなかったのか。
急に別の予定が入ったのか。
直前になって会うのが怖くなったのか。
それとも、最初から来るつもりがなかったのか。
理由は、今も分からない。
「時間が空いたら、すぐ呼んでください」
あの日の軽やかな言葉だけが、冷たい夜風の中で何度もよみがえった。
私は振り返らず、一人で夜の街を歩いた。
三月の夜は、彼女を待っていたときよりも、少しだけ冷たくなっていた。
この体験で利用したアプリ
「みゆ」と知り合ったのは、paters(ペイターズ)だった。
この日は待ち合わせがうまくいかなかったが、patersでは実際に何人もの女性と会うことができた。
もちろん、登録すれば必ず会えるわけではない。
相手の見極め方や、実際に使って感じた良かった点、料金、注意点については、以下の記事で詳しく紹介している。
ほかのサービスとの違いを知りたい人は、5社を実際に使った比較記事も参考にしてほしい。

