※この記事は実体験をもとに構成しています。登場人物のプライバシーに配慮し、氏名・属性・会話内容などの一部を変更しています。
※本記事には広告を含みます。サービスの利用は18歳以上に限られます。
期待の始まりと、最初のズレ
「昨日はありがとうございました。お食事行きたいです」
ハートのついたメッセージを送ってくれたのは、「あゆ」だった。
初めて顔を合わせたときの彼女には、どこか放っておけない愛嬌があった。
あどけなさの残る笑顔と、やり取りの一つひとつから伝わってくる、若々しく素直な熱量。
成人した学生である彼女と話していると、年齢の差を意識しながらも、また会ってみたいと思えた。
マッチングアプリにおいて、最初の顔合わせで好感触だった相手との「二度目の約束」は、重要でありながら、とても脆い。
鉄は熱いうちに打て。
そんな言葉は、この世界のためにあるのかもしれない。
私は仕事の合間を縫って、十二月の予定表を開いた。
候補日をいくつか伝え、彼女にはアルバイトのシフトを確認してもらう。
彼女も行きたい店について話してくれた。
次に会うことは、すでに決まったようなものだと思っていた。
けれど、この頃から私たちの間には、目には見えない小さなズレが生まれ始めていた。
インフルエンザと、消えた予約
ようやく予定が合いそうだったのは、十二月中旬の火曜日だった。
私は彼女が「行ってみたい」と話していた、繁華街の焼き鳥店を予約しようとした。
連日満席が続く人気店。
空いていたのは、二十時からのカウンター席だった。
どうにか席を押さえ、そのことを彼女に伝えると、控えめな返事が届いた。
「少し遅いかも……」
私の仕事が終わるのは十九時半。
一方、学生である彼女には、彼女なりの生活リズムがある。
わずか三十分。
けれど、その三十分が意外に遠かった。
もう少し早い時間から入れる別の店を探そう。
そう思ってスマートフォンを開いた、そのときだった。
「ごめんなさい。いま微熱があって……」
翌日、彼女から届いたのは、インフルエンザにかかったという報告だった。
流行病という不可抗力には、どうしたって抗えない。
「体調優先で大丈夫だよ」
そう伝えて、焼き鳥店の予約を取り消した。
年内の再会は、半ば諦めるしかなかった。
画面越しに、少しずつ回復していく彼女の様子を聞く。
「次こそは、あの焼き鳥を食べに行こうね」
励ますように交わした言葉を、私はまだ約束だと思っていた。
「あけおめ」に託した再出発
年が明けた。
正月の喧騒が落ち着き始めた頃、私は「あけましておめでとう」という挨拶とともに、もう一度彼女を誘った。
一月の半ば。
今度こそ万全の状態で、あのとき行けなかった焼き鳥店へ行こう。
しかし、返事が届いたのは数日後だった。
「ごめんなさい、遅くなりました。バイトです」
短い文章だった。
そこには、以前のような熱が感じられなかった。
「別の日なら空いています」
そんな代わりの提案も、添えられていなかった。
予定が合わないことよりも、代わりの日が示されないことのほうが、答えとしては明確だった。
マッチングアプリという広い海では、一度途切れた糸を結び直すのは難しい。
嫌われたわけではない。
大きな失敗をしたわけでもない。
ただ、会えない時間の中で、彼女の気持ちは少しずつ別の場所へ移っていったのだろう。
縁には賞味期限がある
私たちは結局、あの店の暖簾を一緒にくぐることはなかった。
あゆとのやり取りには、確かに「また会いたい」という熱が存在していた。
それは、私だけの思い込みではなかったはずだ。
けれど、インフルエンザというタイミングの悪さ。
埋められなかった三十分。
返信が届くまでの数日間。
そんな小さな出来事が重なり、鮮度が命だった縁を、少しずつ変えていった。
「次こそは、あの焼き鳥を食べに行こうね」
実行されなかった約束は、今もLINEの履歴の中に残っている。
マッチングアプリには、「タイミング」という魔物がいる。
それは、ときに魅力的なプロフィールよりも、丁寧なメッセージよりも、残酷に二人の結末を左右する。
もし、あの日に熱が出なかったら。
もし、十九時半に会えていたら。
私たちは、焼き鳥店のカウンターに並んで座っていたのだろうか。
考えても、答えは出ない。
縁には、賞味期限がある。
一度は確かにあった熱も、会わないまま時間が過ぎれば、静かに冷めていく。
私は既読のまま止まったトーク画面を閉じた。
そして、新しい誰かと会うために、また別の店を探し始めた。
この体験で利用したアプリ
「あゆ」と知り合ったのは、paters(ペイターズ)だった。
あゆとは二度目の食事に進めなかったが、patersでは実際に何人もの女性と会うことができた。
もちろん、登録すれば必ず会えるわけではない。
相手の見極め方や、実際に使って感じた良かった点、料金、注意点については、以下の記事で詳しく紹介している。
ほかのサービスとの違いを知りたい人は、5社を実際に使った比較記事も参考にしてほしい。

